バラ科シモツケ属に分類される落葉低木の1種。細かいピンクの花が小さな集合体となって先端に咲き、葉が紅葉する。
下野国(しもつけのくに)は、現在の栃木県のかつての呼び名。 最初に発見されたのが、下野国だったことから、この名になりました。 学名はSpiraea(スピラエア)で、ギリシャ語のspeira(螺旋や輪)が語源です。 花言葉は【努力】【自由】【気まま】【整然とした愛】【無駄】【無益】です。
最後の2つの花言葉「無駄」「無益」がとても気になりますよね。これはシモツケの中国名「繍線菊(シュクセンギク)」にまつわる少女の伝説から来ています。
少女、繍線(シュクセン)の父は勇猛果敢な軍人でしたが、戦いを繰り広げる中、敵に捕らえられ投獄されてしまいます。繍線は父を奪還すべく男装し単身敵地に乗り込み、二年の時を経てようやく父の獄舎を探し出すのですが、時すでに遅く、父は亡くなっていたのです。
哀しみにくれながらも、繍線は父の墓標の傍に咲く花を手に、故郷へと帰ります。父への手向けと故郷の庭に植えたその花は、数年後に再び美しい花を咲かせたのです。人々は父想いの少女の名をとり、その花を「繍線菊(シュクセンギク)」と呼ぶようになったのです。
シモツケの気になる花言葉。少女が父を取り返せなかったことを「無駄」「無益」と取ることも出来ますが、そもそもの因果、“戦い”が無駄・無益だということならば、その意味は“争わない”と取れるのです。
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